研修修了生メッセージ

組踊研修修了生からのメッセージ


宮里 和希(みやざと かずき)
第3期組踊研修生(平成23年4月~26年3月)
地方(太鼓)


○組踊の世界に入ろうと思った動機を教えてください。


幼少のころから沖縄の伝統芸能が好きで、組踊の舞台を鑑賞してきましたが、組踊を実際に学んだのは、沖縄県立芸術大学へ進学してからです。

もともと太鼓を専門にしている人は少なく、進学後、次第に組踊触れる機会も増えたことから「組踊をしっかり学びたい」と思うようになりました。

第二期組踊研修生の募集を待っていましたが、残念ながら地方の募集は歌三線のみでした。 しかし、第三期組踊研修生は太鼓も募集することを知り、応募を決めました。

○組踊の魅力を教えてください。


組踊は、立方と地方が心を一つに物語を創りあげていき、それを鑑賞される方が想像力や五感をフル稼働することで「一人ひとりの組踊」が紡ぎ出されることが、組踊の魅力だと思います。

○研修中一番印象に残っていることを教えてください。


人間国宝の先生をはじめ、第一線で活躍されている先生方に教えていただいたことです。


特に主科実技(太鼓)では、一対一で指導していただき、貴重な映像を見て行う打法の研究や芸談はとても勉強になりました。


どの授業もとても印象的で、私にとっては三年間楽しみながらの研修でした。

○組踊研修生に応募を考えている皆さんへメッセージをお願いします。


将来、組踊で舞台人を目指している方にはとてもいい研修です。
しかし、生半可な気持ちでは厳しい三年間だと思います。 自分自身を目指す方向からぶれないよう律し続ける努力が必要です。


私もまだ研修を終えて日が浅いので、皆さんに負けない様に精進いたします。


私たちと一緒に組踊を未来へつなぐメッセンジャーになりませんか。