研修修了生メッセージ

組踊研修修了生からのメッセージ


伊藝 武士(いげい たけし)
第四期組踊研修生(平成26年4月~29年3月)
立方


○組踊の世界に入ろうと思った動機を教えてください。


五歳の時に、琉球舞踊の先生に「組踊をやってみないか」と進められ、「銘苅子」のおめけり役に出演したのがきっかけです。それから組踊に何度か出演する機会があり、沖縄県立芸術大学に進学しました。その後、もっと組踊を学びたいと思い、組踊研修生に応募しました。

○組踊の魅力を教えてください。


組踊は総合芸術と言われているように、「唱え・音楽・所作」が一つになって初めて組踊です。
立ち方と地謡が一つになって物語を創りあげ、その中で心情表現や各役の個性を出していくことが魅力だと思います。

○研修中一番印象に残っていることを教えてください。


研修では、人間国宝の先生方はじめ多くのすばらしい先生方から教えていただきました。組踊の授業では、宮城能鳳先生から、細かい所作の動きや唱え方を、しっかり教えていただきました。身体訓練や発声法など、普段は習えないようなこともたくさん学ぶことができました。研修生として組踊を学べたことは今の私にとって、大きな財産です。

○組踊研修生に応募を考えている皆さんへメッセージをお願いします。


組踊を真剣に学びたいと思う方、将来、舞台人として活動していきたい方にとってはピッタリだと思います。しかし、生半可な気持ちでは三年間という長い時間を過ごすことは難しいかと思います。しっかりと目標を持ち、真剣に取り組めばたくさんのことを学ぶことができ、とても充実した三年間を送ることができると思います。是非この研修に応募し、一緒に頑張っていきましょう。