組踊研修

組踊研修は、伝統組踊保存会の協力を得て平成17年度から実施しています。研修は、「組踊」の保存継承を図ると共に将来にわたり興行的かつ定期的な組踊の公演を行いうる、質の高い優れた若手の立方・地方を確保すること、および、演者の技芸向上を図ることを目的に実践的なカリキュラムのもとに行われています。人間国宝をはじめとする各分野の第一人者が講師として直接指導を行っています。

 組踊研修の研修期間は、3カ年間となっており、この間に、各専攻ごとに組踊の代表的な演目6演目(朝薫の5番と花売の縁)の習得を目指します。この組踊実技研修の他、技芸の幅を広げるため、各自の専攻とは異なる舞踊や楽器について学ぶ副実技や組踊の演者として必要な発声方法や身体作り、作法等について知るための基礎実技研修も実施しています。

 

 また、これら実技の他にも、組踊の伝承者として相応しい知識と素養を身に付けるため、琉球芸能史や琉球方言等に関する講義研修、地域芸能鑑賞、歌舞伎・能・文楽鑑賞等の実習も実施しています。

 

組踊研修概要

 

研修期間 3年間
研修日・時間 月曜日から木曜日の午後6時30分から午後9時45分
研修場所 国立劇場おきなわ 養成研修室ほか
受講料 無料 ※研修生は、伝統芸能奨励費貸与制度が活用できます

 

組踊研修では、次のような研修科目が開設されています。

組踊実技 (「執心鐘入」、「二童敵討」、「銘苅子」、「孝行の巻」、「女物狂」、「花売の縁」)
副実技 (琉球舞踊、歌・三線、箏、笛、胡弓、太鼓)
基礎実技 (発声訓練、身体訓練、作法、舞台扮装)
講義 (琉球方言基礎、詞章研究、演劇・舞踊論、琉球音楽論、琉球芸能史、日本芸能史、演技・演出論)
実習ほか (公演見学、公演稽古見学、楽屋・舞台実習、組踊史跡見学、地域芸能鑑賞、歌舞伎・能・文楽鑑賞、 研修生発表会等)


組踊研修のご案内(PDF)