かつて乙姫劇団を中心に活躍した女優、玉木初子氏の作品「チャー木の精」を、当劇場主催公演にて初上演いたします。自然界と人間界の繋がり、親子の情愛をテーマに、観客の涙を誘う沖縄芝居の傑作として知られる本作品。当劇場ならではの舞台機構を駆使し、沖縄芝居の魅力を存分にご堪能いただきます。
ぜひ、この機会に沖縄芝居の世界をお楽しみください。

 

【第一部】　

琉球舞踊
「鳩間節」　　　　 川満 香多
「畑どぅない」　　　玉城 匠　　伊藝 武士
　　　　　　　　　　廣山 えりか　　玉城 知世

喜劇
「お産と泥棒」
演技指導 ： 髙宮城 実人

（あらすじ）
松助が、ある家に盗みに入ったところ、主人のお母さんとお産前のお嫁さんは、産婆さんの家に行って留守だった。松助は時計、ハンドバック、背広などを風呂敷に包み、出ようとしたその時、お母さん達が帰ってきた。松助は奥座敷にひそんでいたが、お産が始まり逃げる事もできず、手助けする事になり…テンヤワンヤの泥棒大奮闘記！


（配役）
お母さん ： 真栄田 文子
信夫　　 ： 上原 崇弘
春子　　 ： 山城　亜矢乃
産婆　　 ： 伊禮門 綾
獣医　　 ： 石川 直也
松助　　 ： 髙宮城 実人


【第二部】

「チャー木の精」
作 ： 玉木 初子　　演出 ： 嘉数 道彦
演技指導 ： 瀬名波 孝子

（あらすじ）
ある村はずれに、村人の心の拠り所として崇められ大切にされている一本のチャー木がありました。ある日、王府から道路拡張のためチャー木を伐採するとの連絡が届きます。チャー木を伐採したくない村人達が新里里之子に相談したところ、新里里之子は、村人の要請に応じ伐採の中止を必死に訴えました。その訴えに心を打たれた役人は計画を変更し、チャー木は伐採を免れます。その騒動の直後、新里里之子はチャー木の下で美しい娘・真鍋と出会います。若い二人はすぐに心を通わせ、夫婦になり子をもうけます。
数年後、今度は首里城正殿の柱にチャー木を使用したいという話が王府から届き、伐採する役目を新里里之子が仰せつかりますが…

（配役）
チャー木の精 ： 伊良波 さゆき
新里里之子　 ： 玉城 盛義
亀寿　　　 　： 奥平 瑠留
役人　　 　　： 宇座 仁一
村頭　　　 　： 平良 進
その妻　　 　： 玉城 靜江
タラー　　 　： 玉城 匠
カマダー　 　： 山城 崚称
村人　　　 　： 瀬名波 孝子　伊禮門 綾
　　　　　　　　真栄田 文子　　石川 直也
　　　　　　　　山城　亜矢乃　　伊藝 武士
　　　　　　　　髙井 賢太郎　　玉城 慶
臣下　　　 　： 川満 香多　　上原 崇弘
美童　　 　　： 廣山 えりか　 喜舎場 香純
　　　　　　　　米盛 未来　　玉城 知世
　　　　　　 　　伊波 留依　

【地謡】　
歌三線：　新垣 俊道　　喜納 吏一　　新垣 勝裕
箏　　：　林 杏佳　　　
笛　　：　大城 建大郎　　　　
太鼓　：　髙宮城 実人（第二部のみ）

※演目・出演者等は変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。